月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

地声の音域。がんばれ!愛月ひかる「SANCTUARY」4

宙

 

どんだけ
ひっぱるのよ「SANCTUARY」 

 

さてようやく真打ちだ。

バウ初主演。
アンリを演じた
あいちゃん(愛月ひかる)

 

冒頭の登場シーン
あまりに美しくてビックリした。

凰稀かなめ時代の宙組はあんまり観なかったのでね。
オールドファンは
風共、ベルばらは、もうお腹いっぱいなのよ。
そんなわけで、あいちゃんと言えば
モンテ・クリスト伯」の息子役が一番印象に残っているわけで。

だから
こんなにも大人で
こんなにも切ない
あいちゃんを見るのは初めてだったのだ。

いやぁ~~~~
涙が似合う。

男らしい男役
というのも魅力的だけれど 

女々しい(褒めてます)
でも、それが美しい男役
というのも実に魅力的。

そうそうある個性ではないので
大切にしてほしいな~。

 

さて
もう一点、私があいちゃんに心惹かれる
というか
他人事ではない、というべきかな?

それは彼女の
地声の音域の狭さ。 

男役はできれば地声でシ♭まで欲しいところ

 もちろん余裕でそれ以上を出せる歌うまさんもいるし
決して歌うまさんではないのに
平気で高音が出せる人もいる。
のだけれど・・・
あいちゃんの声の色は、どちらかと言えば高いのに
少なくともこの時点で
地声で高い音が出ないんだよね~。

 

1幕でのソロ曲
「アンリの歌2(SANCTUARY)」
例によって楽譜イラスト。 


斉藤恒芳先生の曲は難しすぎて採譜できないよ~。 

シ♭よりも半音低い
この最後のラの音ですら裏返ってしまい
かなりギリギリ感が漂う。 

私も、ものすごく地声の音域が狭くて(あいちゃんよりも3音以上狭い)
何をどうやっても、ここは出ないから
もしかして、声の質が似ているのかなぁ。
なんて勝手に思って親近感を感じています。

結局、
地声でこの音をだすことは私は諦めましたわ~
裏声を鍛えて、なんとか、
へなちょこでない低い音域の裏声を出せないかと模索中。
低い声をだすために喉の筋肉を緩めていても
声帯の隙間から息が漏れないように(ファルセットにならないよう)
するのがコツらしい。

前より少し、低い裏声が出るようになったかなぁ?
以前は全く歌うことが出来なかった
男役の歌が、ちょっと歌えるようになったかも。
そういえば地声の音域も少し下に広がったし
地声でも裏声でも出せる範囲が以前より多くなったことで
声がひっくり返らなくなった。

まぁ素人が
通勤の車の中で熱唱する分には
それでも構わないけれど…

宝塚の男役の場合
特に迫力が必要な
スカピンのショーブランの歌とか
エリザベートのルキーニの歌とか
やっぱり地声だよね~。

でも地声を無理に張り上げて出せば、
確実に喉を痛めるので
この音域をどう歌うかが
彼女の課題であると思う。

あいちゃんは柔らかい男役だから
無理に地声を張り上げず
裏声の範囲を下げるほうが
良いんじゃないかな~。
とは思うのだけれど・・・

 

次回宙組の大劇場「エリザベート」では
彼女はルキーニを演じます。

できることなら
地声で押しまくるルキーニ役よりも
フランツ・ヨーゼフ役を演じることで
柔らかく深い男役の発声を強化し
地声から裏声まで自然に切れ目なく繋げられるようなるほうが
彼女の為のような気がするのだが。

いやルキーニはいい役だけどさ。
イメージと真逆の役を演じることで
演技の幅を広げる狙いもあるんだろうけど…

ルキーニの歌「結婚1年目~」の4年目の最後には
男役地声最高音のシ♭が出てきます。
しかも下のシ♭から一オクターブ上のシ♭に飛ぶという難曲だ。
多分
歴代ルキーニはここを地声で歌っているはず。

あいちゃんルキーニはどうするだろう。

もし、まだギリギリの地声を張り上げているとしたら、喉が心配だよ~。
それともファルセットに抜いてしまうかな~。(帝劇の尾上松也がそうしてました。)
いや、もしかしたら
迫力ある地声で歌えるようになっているかもしれない!

タカラジェンヌの成長は侮れないものね。

とにかく
がんばれ!あいちゃん!