月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

奇跡の名シーン「テンダー・グリーン」1

花

 

昨日「テンダー・グリーン」が放送されていたので
ちゃんと録画できたかなぁ。

 

と、夜寝る前にちょっとだけチェックしようと見始めたら
結局最後まで見てしまいました。
で、
真夜中に
号泣だよ。

 

正塚先生、大劇場デビュー作。
東上しなかった作品なのですが
もちろんムラまで観に行きました。
大劇場で
あんなに胸キュンの涙ポロポロの作品はないかも。
まぁ。
若かったのね~。

とはいえ、
当時インターネットも普及していないけれど
随分、賛否両論が耳に入ってきた作品です。
まず、その頃の宝塚でSFっていう設定も馴染みがなかったし
オープニングの緑の衣装が
カエルみたいだと不評だった。

なにより問題だったのが
ショーとの組合せ。
「アンドロジェニー」っていう
結構キワモノ感漂うショーで(いや、好きだけど)
公演ポスターも、プログラムも
なぜだかこちらのビジュアルが採用されていたんだよね。
もうちょっと正統派のレビューとかと組合せだったら
もしかしてあそこまで叩かれることも無かったかもしれない。

でも
大好きだよ~。この作品。

 

先日、昔の宝塚おとめを引っ張りだしたら
その中に
その年に観た宝塚作品の
「独断と偏見によるランキング」を書き留めた紙が出てきたの。
昔はそんな事してたのね~。

 

1985年に観た大劇場作品とバウ作品も幾つか含めた
15作品中

2位は雪組のショー「アンド・ナウ」

3位が月組「ガイズ・アンド・ドールズ」初演。

芝居よりショーが好きなので
ショーが付いていない一本物なのに3位にしているってことは
私にとって「ガイズ」はものすごく面白かった!
ってことだと思う。

そんな「ガイズ」や大好きなショーをおさえて
その年、私が1位にしていたのが

「テンダー・グリーン」でした。

こんなランキングをつけていたことも忘れていたけど
芝居を1位にしてたなんて、自分でもびっくり。
それだけ
この作品が好きだったんだろうな~。

 

放送は昔の関西放送の番組
「宝塚・花の指定席」用に編集されていて
オープニングのダンスと歌。
森の仲間の自己紹介ソング。
ソーンの回想。(ここ面白かったんだけどね。C-3POみたいなロボットが出てきて)
長老のお葬式。(ここでも「心の翼」が別アレンジで歌われている。)
などが、ばっさりカットされている短縮版。
実は番組を録画したビデオテープも持っているのだけれど、
それでも
やっぱり
何度見ても
心動かされた。

 

なかでも
ペイさん(高汐巴)演じる
感情を持たない戦闘員として育てられたソーンに
初めて「愛しい」という心が
生まれた瞬間。

ここは
「奇跡の人」でヘレン・ケラー
ポンプから流れる水を浴びながら

「ウォーター!!」と叫ぶ
あの瞬間に匹敵する名シーンだと思う!!

続いての銀橋で歌う「ソーンの歌」。
ペイさんソロでも歌うし
この直後に
まさえちゃん(秋篠美帆)が優しく寄り添って
オブリガードをつけてくれるのが
また、とてもいいのだ。

 

このシーンがとても美しいだけに
その後、二人がドームに連れ去られ
まさえちゃん演じるメイが心が壊れてしまうシーンが切ない。
反応がなくなったまさえちゃんを抱きしめて
ペイさん演じるソーンが
生まれて初めて涙を流すのだ。 

ソーンの目から流れる「水」をみて
「これはなんだ?」と不思議がる
やはり戦闘員として育てられたルコさん(朝香じゅん)演じるカーン。
その質問に
泣きながらも突如として弾かれたように笑い出し、
そして号泣するペイさんの演技が
とにかく素晴らしくて・・・。

 

「テンダー・グリーン」といえば
なんといっても「心の翼」なのだけれど
「ソーンの歌」も本当に素敵な曲なので
ぜひ、もっと、どこかで歌ってもらいたいな~。