月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

ただ、ひたむきに「銀二貫-梅が枝の花かんざし-」

雪

 

るろうに剣心」のチケットが手に入らず
評判だった蒼紫を観ることができなかったので

 

これまでの
れいこ(月城かなと)の印象といえば

美しくノーブルな顔立ち
身長も高く
いい声で
歌も芝居もそつなくこなしている
タカラジェンヌとして
誰もが羨む要素をいくつも持っている

のに
なんとなく
もったいない感じ・・・だった。

 

「ファンシー・ガイ」の時
席が前方上手の通路側だったので
ラッキーな事に
客席降りのれいことハイタッチすることが出来たのです。
それが、ちょっと伏目がちでね。
なんとも控えめで戸惑いがちだったの。

だから
見て見てオーラ出しまくりで
観客を釣りまくる、恐るべき下級生のひとこ(永久輝せあ)と見比べて

これで、この先、この世界で生き抜いていけるのだろうか…と
いらぬ心配までしてしまいました。

きっと穏やかで誠実な人なんだろうなぁ。と
私としてはとても好印象ではあったのですが。
おそらく
自己顕示欲が表に出ないタイプなのでしょう。

 

舞台人である以上
そして、スター候補である以上
いつかは殻を破らなければならない時がくるのだろうけれど
はたして、そういう役に巡り会えるかどうか。
いや、その前に
自分の芯となるものを得られる役に巡り会えたほうがいいかも…
なんて事を思ったりしました。

 

この「銀二貫」
もしかしたら彼女の芯と成り得る舞台だったかもしれません。

銀二貫で商人に生命を救われた侍の子。
その銀二貫という
どう背負っていけばいいのかわからないほどの重みを
身に感じながら
丁稚として
ただひたむきに生きる松吉。 

セリフはそう多くはない静の芝居。
でも、なにかを訴えるような眼差しが印象的。
秘めた思いが
たくさんたくさんあるのだ。

それをぐっと内に秘め
時には歯を食いしばり
時には人の心に触れて
成長していく。
バウ初主演の彼女にぴったりの役柄です。

 

とはいえ
日本もので
侍の土台を持ちながらから商人となる
しかも14歳から30歳代までを演じることは
そう簡単では無かったはず。 

発散出来る役ではないので
演じて気持ちいい役では無かったかもしれません。
でも
自分の中にあるものを大切に見つめつつ
沢山のことを乗り越ええたであろうこの作品は
彼女のこれからの舞台人生の
きっと根っことなったことでしょう。

 

がんばれ!!

負けるな!!

生き抜け!!

れい

 

なんて
偉そうなことを書いておりますが

見ている間はただただ
ずびずびと
鼻をかんでいただけなんですけどね。