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月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

デビュー作にあるものが…ない「鈴蘭(ル・ミュゲ)」2

星

 

青年の心の成長と淡いラブロマンスが
謎解きを絡めて描かれている。

樫畑亜依子先生デビュー作。

といっても主人公が初恋の人の死の真相を探っているというだけで
観客にとっては「謎解き」ってほどでもないか…

枝葉がないシンプルなストーリーながら
主要演者の熱演もあって
そんなに退屈ではない。

場面転換もスムーズで変なストレスもない。
まぁ、これまで何度も宝塚で描かれてきた
見慣れた王道の展開と演出。

それ故に
デビュー作なのに
この演出家の個性がよく見えないな。
何回か、日本語の言い回しに引っかかりを感じるところがあったので
言語感覚はあまり鋭い人ではないのであろう
とは思うけど。

 

もちろん
若手だ
デビュー作だし
最初からそんなに素晴らしい作品を望んでいるわけではないの。
でも
それにしても
いったいどんな作品を書きたい人なんだろう???
今まで見てきた宝塚の作品を
宝塚の作品らしく、
小さく無難にまとめてみました。
という感じ。

この自己主張のなさが個性
なのかな?
そうはいっても
素人があれこれ勝手にほざく、
こんなブログの意見とか世の評判とか
そんなものは物ともしない強いハートが
あんまり感じられなくって逆に心配になる。

まぁ、自己主張のあまり
生徒にトンデモナイ役を演じさせるよりかは
観てて安心ではあるけれど。
 

荒削りでも、下手くそでも
その人の描きたい!!という
心に滾る何かが見えてくるのが
デビュー作というものだと思うのだが。