月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

そっちに行くのか…「イコンの誘惑」

星

先日の大劇場公演に引き続き
小池修一郎作品の今度はバウホール公演を鑑賞。

まりこちゃん(麻路さき)サヨナラバウ。
ゆりちゃん(星奈優里)がしっとりと美しい。
ドレス姿が大人っぽくて
仕草がエレガントで。
こういうタイプの娘役、最近少ないかも。

で、そうゆう
エレガントでシリアスな
大人のロマンティック・ミステリーなのかと思いながら見ていたら
ハッチさん(夏美よう)、じゅんこさん(英真なおき)、ひろこ(久城彬)の
KGB三人組が、コミカルな歌をうたいだした辺りから
芝居の様相がへんてこな方向に。
この歌、「リトルショップ・オブ・ホラーズ」の曲っぽくない?

 

世界制覇を狙うマザコン教祖やら
気のいいマフィアの親分に子分に若者達
怖いんだかコメディなんだかわからないKGB3人組
なんやかんやが入り乱れて
1幕終わりは全員勢揃いで歌い上げる。

出て来るキャラクターも、
その後の小池作品で何度も見たような造形。

 

あぁ、このあたりで小池作品のカタチが出来上がったわけなのね。
話の内容はそれぞれに変わっても
なんだか大体この構成だよね。
いえ、もちろんとっても面白かったのだけれども・・・。

でもどうして、こんな風にパターン化されてしまったのか…。

 私が観ていたデビューまもないころの作品は
もっと創造力ゆたかでバラエティに富んでいたのに。

 

劇中、のる(稔幸)が
スカーレット・ピンパーネルのショーブランの歌
「君はどこに」のメロディでまるまる1曲歌ってびっくり!

それから
ゆりちゃん、まりこちゃんが歌い継いだ曲は
「あなたを見つめると」のアレンジ?

 

この作品の上演は1998年
「スカピン」宝塚初演は2008年なので
楽譜を手に入れ、
何曲か使わせてもらってから
宝塚版として上演するまで
準備に10年以上はかかるということなのか~。

海外ミュージカルの潤色・演出というのも
やっぱり相当大変なものなのね。

海外ミュージカルもいいけれど
一本物の大作もいいけれど
あの初演の「ヴァレンチノ」のような
伸びやかな輝きをもう一度!!
と、思わずにはいられないわ。 

あぁ、結局この思いに行き着くのか・・・。