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月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

本日「私立探偵ケイレブ・ハント」観劇

雪

 

なかなか興味深い作品でした。
えぇ、結構好きですよ。これ。


正塚先生の芝居は
セリフの押し引きがミソ。
前半はチギ(早霧せいな)の芝居が
押すばかりで引きがなく
あらまぁ、
ここでフッと引いたら面白いのに~~
と、ちょっと残念に思ったところもあったのです。
チギは芝居の感性が鋭い人だと思っていたので
これは少々意外でした。


が、中盤
れいこ(月城かなと)演じるマクシミリアンの屋敷で
偶然恋人と鉢合わせてからは
心配やら嫉妬やら
何やらかにやらで気持ちが大爆発。
感情のまま、ひたすら猪突猛進!
物語とチギの演技がピッタリはまって面白くなってきましたよ。


悪人に襲撃されホテルに避難したみゆ(咲妃みゆ)が
チギを送り出したところが良かったな~。
ああゆう無茶な恋人に
「気をつけてね。」と声をかける虚しさよ。
でも、それしか出来ないものね。


オリジナル作品の醍醐味
この物語どうなるんだろう。
と結構、期待が高まったのですが~。
無茶な恋人は案の定
何のプランもないまま突進。
そして
何をしたわけでもないのに、あっけなく事件解決。
なんだかカタルシスなしでモヤモヤしたまま幕。
う~~む。起承転まではすっごい面白かったのに~~。


が、休憩に入ったところで
ふと、気がついた。


これって表側からの視点。
裏から見ると
新興勢力メキシコマフィア
勢力イタリアンマフィアのせめぎあいの中
5年間頑張ったけど、どうもボロを出し始めた
うかつなマクシミリアンを
メキシコマフィアの上層部が
元兵士の殺し屋ナイジェルを使って粛清した
っていう話。
だよね。

マクシミリアンの上に
さらにマフィアの存在があることは
殺された女優とマクシミリアンとの会話に出できたものね。


途中、危険な仕事とは無縁のセレブ相手の探偵事務所が
なんだか周りをウロチョロしてたみたいだけど~。
まぁ結果、真相をカモフラージュしてくれたわけだし。
うっかり者の探偵さんには
ロマネ・コンティでもプレゼントしておくか~。
と表向きはフレンチレストランを営む
どちらかのマフィアの上層部の一人は思ったのかも。


つまり真のドラマの主役は
がおり(香綾しずる)だわ~~~。
裏ではいろんなドラマがあったに違いない。

がおりが醸し出していた男の哀しさ優しさ孤独迷い…
なんてことを思いついて
ニマニマしてしまった。


そんなわけで
最近、がおりがお気に入りの私にとっては
なかなか面白い話でした。


でも
表の話に描かれた
探偵事務所のなにげない日常も
とっ~~~ても好きです。

定例会とかが歌になっちゃうなんて、おもしろ~~い。
そういや
ブラック・ジャック のなにげない日常
まっつ(未涼亜希)の
ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌」も大好きだったんだわ。


大劇場だし、探偵物だし、
なにかしら事件を絡めなきゃならなかったけど
ホントのところは
恋人とのちょっとした行き違いとか
仕事や人間関係のジレンマとか
そういった些細ななんでもない日常こそ描きたかったんじゃないかしら。

 

そんな半径3メートルくらいの話を大劇場でやるんじゃないよ!
と言われれば、それまでだけど。

 

 

さて正塚作品の楽しみといえば
大好きな高橋城先生の曲なのですが
今回は主題歌一曲のみ。
しかもそれがなんとなくイマイチだったんです。
いつも城先生の曲を聞いてて
「そうそう、これこれ、この感じがすきなの~~~~!!」って
胸が高鳴るあの感じが全然なかった・・・

 

どうしてそうなるのかってことは、
音楽的に詳しくないもんで説明できないのですが。

う~~~ん、メロディは素敵だったので
やっぱり編曲の違い?
編曲の高橋恵先生というのは、城先生の身内の方なのかしら?
やっぱりご本人が編曲しないと
あの感じはでないんだろうなぁ。
城先生、ご病気という噂を聞いたのですが…
すごく心配です。

 

残りの曲は玉麻尚一先生が担当され
なかなかお洒落で素敵でした。