月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

だって好きなんだもの~全員レビュー「Bow Singing Workshop」-花-3

花

蘭寿さん退団以来、
ちょっとぼんやりしておりましたが、「雪華抄」「金色の砂漠」をきっかけに久しぶりに花組熱が高まってきたぞ~~!!

若手を沢山知ることが出来た「Bow Singing Workshop」

せっかくだから全員レビューいってみよう!! 

しいちゃん(和海しょう)

適度にハスキーが入った響きのある低音ボイス。
本当にいい声だぁ。

表情に乏しいと思われがちな美しい能面顔とやや女の子っぽい身のこなしで、これまでなかなか目立つところに来れなかったのだけど、先般の「雪華抄」でついに銀橋ソロ。やった~~~!!
一見冷ややかな歌い方だけど、奥に熱いものが感じられて、しんと雪の降リ始めた場面での歌唱にふさわしい素晴らしさだったわ。

学年も上がり、やたら熱い男役が多い花組の中で、ついにこれから、この冷静な個性が生かされてくることと思う。

スカピンの悪役ショーブランの「君はどこに」は言わずと知れた難曲だけれど、そんな彼女にピッタリ。
クールで熱くて、上手いな~。

そして、簡単に歌っているように見える「ANOTHER LIFE」
でもこれ、絶対難しいよね!
ハミングで1段ずつ下がっていくバックコーラスを、裏拍で追っかけるボーカルなんて~~。うぅぅ難しい!
私、リズム音痴なもんで…マジどうなってるかわかんないわ。
滑らかなコーラスに対して、パキっとメリハリをつけなければいけないので
歌唱センスが問われる曲だと思う。さすがだわ~。 

びっく(羽立光来)

びっくがファントムの「この場所は私のもの」歌った番組の録画は私の宝物です。
低いところから高音まで、息の幅たっぷり余裕で歌えるので
今回のオペラ座の怪人の「The Music of the Night」やモーツァルトの「影を逃れて」など、クラッシック系ミュージカルはまさに得意分野。
声が響く響く。
この、とんでもない難曲を芝居っ気たっぷりに暑苦しく熱唱!
そうです。この舞台はあなたのものです!
ブラボーーー!!大好きよ~~~。 

マイティ(水美舞斗)

「君はマグノリアの花の如く」は楽曲的にはそれほど難しくはないけれど男役芸ができてなければ、とてもじゃないけど間が持たない、若手にとっては、なかなかのチャレンジ曲。
誠実で優しくって。
抱擁力があるわ~。うっとり。 

とっても上手く聞こえる時もあるのに、音程がずれちゃうこともあるのは、緊張しいなのかしら。
「THE ROSE」はそんなマイティに欲しいヌケ感を勉強できる曲。
薔薇の花がほころぶように、ふわりと笑みをこぼした時に、すご~~くいい声が出るんだよね~~。
あまり萎縮せずに、肩の力を抜いて、いいところをどんどん伸ばしてほしいな~。

かれー(柚香光)

「夢を売る男」は確か新人公演で歌った曲だよね。
新曲を練習する暇がなかったのか。
「夢狩人」はジタン・デ・ジタンの主題歌。
最後に音がぐわんと高くなるところがあるけれど
以前のように声がひっくり返ることはなくなったみたい。
これは練習の賜物というよりは、年齢が20代半ばとなって
たぶん声道が長くなった(太くなった?)からだと思う。
つまり、大人になったのね~。

とにかく堂々と、オラオラで歌ってくれれば、
もうそれでOKです。

えみちぃ(乙羽映見)

「慕情」とファントムの「私の真の愛」をしっとりと。
まろやかな情感と同時に芯の強さも感じられて、とっても素敵。
ただ綺麗。とか、可愛い。とか、だけではない独特の雰囲気を持っていて大好き!

ひらめ(朝月希和)

一見子供っぽく見える、ひらめちゃんが、悪女と言われたジョセフィーヌの歌とは、なかなかのチャレンジ。
そろそろ大人っぽさも身につけて行きたいところなのかな。
息を厚く、喉を広くしようと努力しているのが良くわかるわ。
ついつい息を強く細く出しがちなソプラノにとって、これはなかなか難しいことなのよ。肺から出るそのままの息の幅で高い声も出せたら、どんなに気持ちが良いだろうって、いつも思う。コツがあるなら知りたいなぁ。
ジキル&ハイドの「Someone Like You」もピアニッシモロングトーンが続くという、これも息の密度が必要な難曲。
まだ、すこし声が細くて不安定なところもあるけど、とってもきれいな歌唱。
課題を持って取り組んでいるな~。素晴らしい!

なっち(更紗那知)

ショーで見事な側転したり、エリザベート新人公演でマデレーネを踊ったりとダンサーのイメージが強い人。初めて歌声を聞きました。
歌い慣れてないのか、とっても緊張してたのか声が出づらい感じがあったけど、なかなか上手いじゃないの。

「サウンドオブミュージック」、「命をあげよう」とかたや爽やか、かたや力強い、毛色の違うミュージカル曲にチャレンジ。
これから場数を踏めばさらに良くなると思うわ。がんばれ~~。

あかさん(綺城ひか理)

背が高くて、耳に特徴があって、おっとりとみえるところが、ずんこ(姿月あさと)を思い起こさせるの。
そしてなんとなくだいもん(望海風斗)リスペクトな歌い方。
初めて歌声を聞きましたが、ずんこ、だいもん同様、いい声!!

これは大器だわ!!

アンドレア・シェニエの「永遠の詩」とモーツァルトの「僕こそミュージック」
どちらも、ただ上手く歌うだけでは済まされない、説得力が必要な曲。

まだ、すこし歌に表情が乏しいかな~。
引くところがあるから押すところが生きてくるのだけど、いまひとつ一本調子な感じ。

芝居心がついてきたら、この響く力強い声がさらに活かされる。
これからが楽しみ。

ゆか(峰果とわ)

初めて歌声を聞きました。
「花吹雪 恋吹雪」とヘアスプレーの「You Can't Stop The Beat」を歌唱。
突き抜ける歌声がスパイシーで面白い!気持ちいい!
どちらもノリノリで楽しい!
持ち味を活かした良い選曲。芝居心もあるね。

  

つかさ(飛龍つかさ)

初めて歌声を聞きました。
とはいえ、研2にして「アンドレア・シェニエ」のジャコバン党員で芝居巧者の上級生達に引けを取らない、堂々たる芝居を見せたし、ショーでもいつも楽しそうに弾けているので、その頃から、ついつい目にとまっちゃうの。

そういう人なので、声はいいし、芝居は上手いし、ハッタリは効くしで、こりゃぁ最強のトップバッターだわ。

「ル・ポァゾン愛の媚薬」をノリノリで歌って会場を大いに盛り上げた。
この歌で、この舞台が単なる歌唱発表会ではなくて
ショーなのだ!
ということを、観客に印象づけたのね。
これは、すごいことだわ!!
一転「朝日の昇る前に」では男前な歌いっぷり。
二枚目も出来ることをアピールしたぞ。

あれん(亜蓮冬馬)、リリ(若草萌香)

あんり君はソロでは「Billie Jean」
デュエットでは「Endless Love」をどちらも英語で歌唱。
「Billie Jean」では踊りながら歌ってダンスと英語という得意技をアピール。
リズムがかっこいいぞ~~~!!

リリちゃんは吉崎憲治先生作曲の名曲「愛の詩」をたっぷりと。
デュエットではあれんの歌をやわらかく且つしっかり支えた。

べちこ(泉まいら)、ふうか(糸月雪羽)

独特なデヘデヘ顔で見ている人をハッピーにしてくれる、べちこ君。
ソロの「シークレットハンター」もデュエットの「塔の上のラプンツェル」も明るく希望に満ちた歌。

「シークレットハンター」は、クールなトウコちゃん(安蘭けい)の歌い方もかっこよかったけれど、温かみの感じられるべちこ君の歌もまた別の魅力があっていいな~。
個性を活かした良い選曲。

ふうかちゃんの「Memory」は声の響きがリリカルね~。

さな(愛乃一真)、ゆーき(咲乃深音)

「雪華抄」での陰デュエットコンビですね。
お顔は初めて見ました。
さな君の「希望の瞳」は、伸びやかないい声。
この時はまだ息が続かないところがあったけれど、「雪華抄」の陰デュエットは本当に素晴らしかった。
若々しさと同時に男役らしい深みの感じられる歌唱で、ここから、ものすごく成長したんだなぁと感動!

そして、ゆーきちゃんはファントムの「HOME」。
うま~~~~い!!
意外に大人っぽい声なのね。

デュエットは正塚晴彦&高橋城コンビの名曲「今なら言える」
大好きなの~。
娘役が追っかけて歌う宝塚のデュエットらしい曲。
追っかけるゆーきちゃんの声がキラキラしてて、とっても素敵でした。

 グループ歌唱

1幕途中の「You and the Night and the Music」
男役の色気は炸裂だし、
娘役は大人っぽくて
これまでに何度もショーで使われていると思うけど、やっぱりカッコいいわ~~!2幕最初のノリノリの「EXCITER」といい選曲にショーの花組の心意気を感じました。

 

ほんっと!!映像だけでもすごく楽しかった。
バウホールで観ることが出来た方、うらやましいです。