月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

本日「ハンナのお花屋さん」観劇3 アベルとハンナ

花

とにかくキキちゃん(芹香斗亜)の出演シーンは幸せなシーンも辛いシーンも全て心が震えていました。なんだかほとんどウルウルしていたような気がします。


ハンナと出会った最初の歌ですら胸を突かれました。
なんでだろう。一目惚れの幸せな歌のはずなのに。
もちろん、この時はこの恋の結末がどうなるかは全く知らなかったのだけれど。
もう、この段階でぐわっと心を持って行かれました。
切羽詰ったような何かが歌の中に込められてたのよね。
その涼やかな瞳の背後にこんなにも切ない翳りを秘めていたとはっ!!


ハンナを演じた、ひっとん(舞空瞳)は「金色の砂漠」の時、砂の女のダンスでひときわ目を惹いた娘役さん。
ダンスにとても切れ味があって、あの子はいったい誰?って思わずオペラをあげたっけ。
とはいえ、芝居を見るのも歌を聞くのも初めてです。まだとっても下級生ですよね。
芝居も歌もみずみずしく、母となっても森の妖精のような可憐な女性。

しかも、キキちゃん演じるアデルが包み込むような優しさで大切に大切にハンナに接しているものだから、もう本当に壊れそうなほど繊細でピュアな少女に見えてきます。


アデルとハンナは美しい自然の中で、週末だけとはいえ家族3人水入らずの幸せな時を過ごすのだけれども、それは危ういバランスの上に成り立っている本当に儚い夢のようなひとときで…幸せなんだけれどなんだか無性に泣けてくる。

そしてダメ押しの2幕のキキちゃんの慟哭。
涙が流れ続けて、もうどうしようかと思いましたよぉ。

それから、デンマーク郊外でのハンナと幼いクリスを万感の思いで見つめるキキちゃんの眼差し。
う~~~だめだ。今思い出しただけでもウルウルしてくる。


そんなわけで、かなり集中して芝居の世界に入ってしまっていたので、キキちゃんの組替えのことは全く忘れていました。
フィナーレでみんなと目を見交わすようなシーンがあったので、そこで初めて、そうだ花組最後だったんだ~。と思い出した次第。
うぅぅ~。花組のキキちゃんは見納めだったのかぁ~。と今更ながら気がつく。。。

芝居では繊細な大人の役を演じ、フィナーレでは爽やかなキラキラ笑顔を残して、こんなにも成長して花組を巣立って行くのね。
花組のショーでオラオラするキキちゃんを観ることができなくなるのは、ちょっとさびしいけれど、宙組でのさらなる活躍が本当に楽しみです。