月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

楽しくなんでも食べてみよう「Le Petit Jardin -幸せの庭-」

宙

何かとバタついた日々でなかなかスカイステージを見るのもままなりません。見てもパソコンを開いて記録する時間もないので、このままでは何を見たのかを忘れてしまうかも。

そんなわけで取り急ぎ、何を見たのか記録だけでも。

あひちゃん(遼河はるひ)主演「Le Petit Jardin -幸せの庭-」CS鑑賞。

どうやら、ともちん(悠未ひろ)主演バージョンもあるらしい。
若手を二手に分けたバウワークショップのようです。
なので、出演者は20名以下。
セットはレストランのフロアの中にある1席のみでいっさい転換もなし。
だけどとっても面白かった!

舞台はフランス。郊外の一つ星レストラン。
まちゃみ(美羽あさひ)演じる女性オーナーが突然乗り込んできて、これまでレストランを支えてきた支配人兼ソムリエのあひちゃんと経営方針で対立する。
従業員達やレストランを訪れる人それぞれの悩みや過去のエピソードを散りばめた約1ヶ月ほどのお話。

最終的には最もいい形でレストランが存続するのであろうという決着点は想像できるものの、見ているあいだじゅう、これからいったいどうなるんだろう?とワクワクがいっぱいだった。
やっぱりいいね~~オリジナルって。
けっして大きな事件などが起こるわけではなく、レストランで起こる日常を描いただけといえばそうなんだけれど。ほんとに見てて時間があっという間に過ぎたわ~。

私、植田景子先生の作品と相性がいいのかも。今まで見た作品、ほとんどすべて好きだもの。

まず、その空間感覚が好き。
時間や空間やエピソードが程よくぶっ飛ぶところが好みなんだと思う。
CGや編集でいかようにも時間や空間をリアルに繋げられる映画などとは違って舞台にはいろんな制限があるけど、だからこそ演劇ならではのジャンプが含まれているとすごく嬉しいのだわ。

それから衣装や装置も好きだなぁ。
この「Le Petit Jardin 」は低予算なので衣装も装置もそれほど凝ったものではなく、高級フレンチレストランっていうイメージではなかったけれど。それでも緑やオレンジの色合いが明るく、飾られた花々も優しく、親しみやすい気取らないレストランなのかな?っていう感じ。まぁ私は高級フレンチレストランなんて行ったことないので、このあたりのディテールの良し悪しはわからないですが。

舞台奥のテーブルが1段高いところにあったり、柱の配置によって奥行きが感じられたりと、レストランの装置が書割の平面的な背景画ではなく抽象的・立体的に表現されているところも好き。


一方で、私の仲良しのヅカ友さんもそうなんだけれど景子先生が苦手って言う人がまわりに多いの。
「ハンナのお花屋さん」でも移民、民族紛争、地雷、労働争議、オーガニック、フェアトレードなどのキーワードをたくさん混ぜ込んできているのが確かに欲張りすぎかな~とも一瞬思ったので、きっとこのあたりなんだろうなぁ。
ひとときの夢の世界を求めて見に来た芝居に作者の主張があまり強く混ざってくると少し気持ちが引いたり、鼻についちゃうところもあるのでしょう。
それからラストあたりに、作者の言いたいことを役者に代弁させるところもね。そこまでダメを押さなくったって一歩手前で抑えておけばいいのに~って思うところもある。
この辺の意識高いアピールや自己主張とかにカチンときちゃう人が多いんだろうなぁ、とは想像できる。
でも、それぐらい鼻息があらくなけりゃぁ宝塚の演出家なんて出来ないと思うんだけど。

いえね、「ハンナのお花屋さん」も景子先生だから観に行かないっていうヅカ友さんがいたのだよ。みりおちゃん(明日海りお)が好きな人なのに~。
観た後で好みだったとかやっぱり好みじゃなかったっていうのなら、それはしかたがないけれど。
15年の観劇ブランクを後悔している身としては観る事が出来るのに観に行かないのはすごくもったいないって思ってしまうの。

観る前から食べず嫌いでは人生つまんない。
食べた後、あれはまずかったね~~~っていうのも楽しいじゃん。
もちろん思いもかけず美味しかったら言うことなし!だよね。