月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

ゴールデンコンビのコメディ「恋の特ダネ」

雪

バウ会場40周年ということで、なつかしのバウ作品を放送してくれています。1981年作品。私が宝塚にハマるちょっと前かな?

放送されたのはターコさん(麻実れい)ともっく(遥くらら)の雪組ゴールデンコンビバージョンですが、引き続き花組若手により同じ作品が上演されています。こちらはペイさん(高汐巴)とひとみちゃん(若葉ひろみ)というその後に花組トップコンビとなる二人。
コメディが得意なペイさんのおもしろエピソードが有名でずっと前から見たいと思っていた作品。まぁ、若手バージョンの方はさすがに記録が残ってないよねぇ。

私が宝塚を見始めたときにはすでに押しも押されぬ大トップコンビとなっていたターコさんともっく。なので二人がこんな軽いコメディ作品を演じるのは初めてみました。コメディのイメージ。全く無いもんなぁ。

しかも今となっては他の出演者も豪華すぎて目が眩みそうでした。
甘い声で歌いまくるキザでニヒルパイロットがいーちゃん寿ひずる
その後星組に組替えして「我が愛は山の彼方に」の二枚目チャムガで退団したキケさん(山城はるか)は新聞記者とショーガールの男女二役。
まだこの頃は下級生だっただろうまあちゃん(草笛雅子)も一曲ショーシーンで歌わせてもらっているし、出てくる人出てくる人みんな歌が上手い。

もちろん今でも歌の上手い人はたくさんいるけれど、なんていうのかなぁ。発声の根本が今と違う感じ。

音響技術が今ほど良くはなかった時代なので、舞台で声を響かせるということに、とても力を注いでいたんでしょうね。
今はたとえたどたどしくて囁くようでも声が拾えちゃうからなぁ。
歌ウマさんですら少しセーブしてでも綺麗に歌いたいという意識が働くのかもしれません。
映像ならそのほうが良いかもしれないけど、生の舞台の迫力は、そこをはみ出るくらいの方が説得力が生まれるし、それこそが醍醐味って気がするのだけれど。


そしてなんだか、こんな軽いコメディなのに、ターコさんともっくが美しすぎて、この世の人ではないみたいだった。
今は電車に乗っても若い人みんな綺麗だもん。もちろんタカラジェンヌってどんどん洗練されて綺麗になっていくけれど、おんなじくらい綺麗な人もいくらでもいるもんね。

だけどこの時代(いやもしかしたら今の時代でも)、ここまで浮世離れした綺麗な人っていないわよ。
ただ美人。
とかスタイルがいい。とか。
そういう人はまぁ居たとは思うけれど、こんなふうに
おっとりと
ふんわりと
かつ
華やかで夢々しい人々が
バウホールというこじんまりとした空間の数メートル先に実在して動いているって、なんかありえないというか。でもどんなに素敵なことだっただろう。

ネットやらSNSやらが発達し世界が狭くなった今、こんなふうに世界が違うところに存在するトップスターっていうのは、もはやニーズもないだろうし、きっともう二度と出てこないだろうなぁ。