月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

新旧トップ競演「あしびきの山の雫に」

月

1982年大劇場作品。もうすでに宝塚をぼちぼちと見始めていた頃なんだけれどこの作品は未見でした。

「あしびきの山の雫に」はこれを最後に専科に異動するしょーちゃん(榛名由梨)がトップだったのでしょうか?マオさん(大地真央)とダブルトップだったのかな?
前半が「あかねさす紫の花」の再現で若き日の天武天皇大海人皇子)のしょーちゃんが主役。
後半が謀反の疑いをかけられ非業の死を遂げる天武天皇の息子大津皇子のマオさんが主役といった感じ。
しょーちゃんは前半の回想シーンでは青年を、後半は老年(ラストは亡霊!)を演じています。

歌舞伎とか舞台だと、テレビや映画とは異なり、かなりの年齢の役者さんがものすごく若い役を演じたりすることがあります。
昔、杉村春子の「女の一生」を観たことあるけど、芝居の最初はたしか女学生だったもん。
でもそれは芸の力というか、カタが決まっているから。
そのカタによって観客は「若い」と認識(ある種の誤認?)することができるわけです。
実年齢アラフォーのしょーちゃんが、若造の初恋を演じるとなれば、どうしてもカタを使うことになります。(今のアラフォーは多分もっと若いけどね。これ36年前だからね。とっても大人です。)

しょーちゃんのカタを使った芝居に対して、マオさんはものすごく自然体。
なにせ実際若いわけで。
中卒で研究科9年にして主役!しょーちゃんとは10学年差。
そのうえ顔が小さくて頭身のバランスが美しく、もう次世代感が満載。
ここからナチュラルテイストのアイドル的男役というジャンルが始まったのかなぁ。
なんか歴史の転換点を見ているような感じがしました。

私が月組を観たのはマオさんトップ後半からだったので、もうすでに大大大トップスターさんだったのですが、単独トップスター前にしてこの輝きですもん。
いやぁ。これはとんでもない人が出てきたもんだったんだね~。