月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

大輪の花となれ「Arkadia -アルカディア-」

月

ありちゃん(暁千星)主演バウ「アルカディア」をCS鑑賞。
といっても今回の目的は次期トップ娘役が決定したさくさく(美園さくら)。

もちろん初舞台時からその存在は知ってたよ。
もう宝塚観劇再開していたし。宝塚おとめも買ってたし。さくさく首席だったし。
写真を見てなかなか目力のある娘役さんっつーか女役さんタイプかな?この人は。って思った。
スカステだけど「Bow Singing Workshop」「1789」の新人公演で歌い演じるさくさくも見た。でもなぜか「フォルスタッフ」でのジュリエットの記憶がほぼない。

昔から特定のジェンヌさんだけをひたすら追い続けるような観劇スタイルではないので、特にショーにおいては結構な下級生&娘役ウォッチャーだと思います。まぁ今は1公演1回観るか観ないかという状態で、昔ほど目は行き届かなくはなったけど。

ところが、月組は外箱以外はこのところコンスタントに観ているというのに、舞台上のさくさくの記憶がない。
先般の「カンパニー」で妊娠して競技を引退するアスリート役で初めてはっきり認識しました。でも同時上演の「BADDY」では全く目に入ってこず。

たとえトップになるならないの予想外の人であっても、普通その舞台姿はちゃんと認識しているものなんだけどなぁ。
ところが全くのノーマーク(あくまで私がね)で、ほとんど観た記憶がないっていう人がトップ娘役決定というのは珍しい。
新公主演経験ゼロであっという間にトップ娘役になったやっちゃん(神奈美帆)だって、早くからいいな~って目をつけていた。
それなのにどうしてさくさくはこれまで私の目を惹くことがなかったんだろう。


そんなわけで、ヒロインを演じた「アルカディア」を見てみることにしました。

さくさく、大勢の男達から花束を差し出されるようなクラブのスター役。
この学年にして女王様感とはすごいな。
下級生だけど芝居もしっかりしてるわ。
もっと大人っぽい人なのかと思ってたけれど割とぶりっ子系可愛さがあった。
そりゃぁ艶っぽい白雪さち花姐さんや、チャキチャキの晴音アキ姐さんに比べればまだ青いのは当然。
でも若いなりにクラブの花形スターという役割を演じているんだっていうこの役の演じどころがしっかり出ている。ちゃんとありちゃんより年上の女性に見えたし。(ありちゃんの美少年がハマりすぎなのか)
歌も上手い。
ダンス力まではちょっとわからなかったけれど、下手ではないかな。
足もスラリとして綺麗!
お顔も可愛く見える時と大人っぽく見える時とがあって、ヒロインとして様々なタイプの役ができそう。

これでなぜ、今まで目に入らなかった!
私の目は節穴かっ!

と言いつつ、なんで今まで目に入らなかったのかもわかってしまった。

姿勢。
それからかつらを含めた頭身バランス。

下級生だから仕方がないとはいえ、この時点ではまだあまりよろしくない。
大抵は後方席に座っている私から観て美しいと感じるのは顔よりもむしろその佇まいなのだわ。
首から肩、そして背中へいたるラインと身のこなしが美しい人に目を奪われるの。

さくさくはすこーしスマホ首気味。
顎の位置が首よりだいぶ前に出てしまっていることが多い。
そうなるとせっかくの長い首がほとんど見えない。もったいない。
正面からだと肩の上にすぐ頭があるように見えるから顔だけが大きく強調されてしまう。
もちろん横からみても姿勢が悪くて老けてみえる。
たまーに、すっと首が真っ直ぐになるタイミングがあるのだけれど、その時はとても綺麗。
ねね(夢咲ねね)みたいなゴージャス感もあるのに。

ヘアスタイルや衣装のバランスもどこかちょっと悪いのかなぁ?
カツラの大きさ、自分のスタイルにあった着こなし。例えばちょっとした付属品のほんの1センチいや5ミリの違いなどで同じ衣装でも洗練度が違ってくる。

娘役は歌やダンス、芝居など芸事以外にそういうセンスも磨かなければならないのでほんとに大変だ。


次期娘役トップと決定し、これから注目されることが断然多くなることでしょう。人の目に多くさらされれば、それだけどんどん磨かれていくはず。

自己プロデュース力が洗練されていけば、この人は将来きっと実力と艶やかさを兼ね備えた大輪の花となると思う。
がんばれー!さくさく!