月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

印象的だった人々「凱旋門」5

雪

たった1回の観劇だったのに、5本目の記事ですか。これは初めてかも。
つまりそれだけいろいろな出演者が粒だっていて印象的だったということなんだなぁ。

以下、気になった人メモです。

にわさん(奏乃はると)演じるゲシュタポのシュナイダー。
あの制服。やっぱり怖いよね。残忍なむち打ちシーンから登場するし。
そして、カフェのシーン。
密かにシュナイダーの様子を伺い気もそぞろなラヴィックに苛立ち声を張り上げるKYなジョアン。まぁ、事情を知らないんで仕方ないけど。おかげで、しっかりシュナイダーに注目されてしまう。
やばい!バレた?どうなるの?
と、こちらも心拍数が一段上がりました。

が、バレてなかった。
やたらと女の話をする好色なシュナイダー。

完全オフじゃん。
ひと仕事終わってんじゃん。
そんでもってのゲスなお楽しみタイムかよ!
ラヴィックのこともまるで覚えてないし。と、わかった瞬間、震撼しました。
ラヴィックにとっては忘れられない悪夢でも、シュナイダーにとっては日常なんだよね。今朝パチンと殺した蚊のことなんか覚えちゃいないもん。
怖い~~~~。逆に怖い~~~~。
でもこいつ、りさ(星南のぞみ)のことは覚えていそうだ。美人だし。


殺された恋人シビールのりさ。
う~~ん。唯一残念だったのが彼女だったかなぁ。
ほんの一瞬の出番なんだけれどね。その一瞬で観客に胸が張り裂けるようなを思いを感じさせられなければ、その後のラヴィックの復讐の動機づけが曖昧なものになってしまう。
「落陽のパレルモ」の「かあさーーーん!!」の一言で観客の涙を絞ったののすみ(野々すみ花)の演技力を求めるのは無理だとしても、たった一言の叫び声が棒読みっていうのは辛いな~。
大人っぽい美人なのだから、それにふさわしい演技ができるようになればいいのにな。がんばれー!


ダンスシーンではあそこに素敵な女性がいるなぁと思ってよく見ると100%あゆみさん(沙月愛奈)でした。
ダンスがただ上手いだけじゃなくって空気を動かす感じがとっても綺麗。といっても柔々した感じではなく芯の強さがある。大人のダンス。
癌を患っている女性の役もエレガントでその時代感を作り上げていました。
独特の雰囲気があって大好き!


もう一人「凱旋門」の雰囲気を作り上げるのにいい仕事をしていた人といえば、たっちー(橘幸)。
ああいうちょっとおじさんの名物店員がいるカフェってとってもヨーロッパって気がします。


アンリのさきちゃん(彩風咲奈)
後半しか出てこないし、その出番も飛び飛びではあるのですが、これはやりようによってはすごい爪痕を残せる役。
ということは、つまり…難役です。(うわぁ。これを新人公演で眞ノ宮るいくんが演じたのかぁ。スカステで放送してくれるかなぁ)

どう演じるかは、もしかしてその時によって微妙に違うのかもしれませんが、私が観た日は世間知らずのお坊ちゃまでした。

ジョアンゆえに運命を狂わされたピュアな男と演じるか。
優しく見えて心に闇を抱えた独占欲の強い男と演じるか。
どちらもありでどちらか一方だけではないのでしょう。

ジョアンがどのように演じられているか
ジョアンをどのような女に見せたいのか
それによってバランスが変わってくるのかもしれません。


ホテルのマダムのけいこさん(美穂圭子)
パリジェンヌらしい粋でさばけたきっぷの良さがかっこよい、と同時にとっても品がある。
人生の喜びと悲しみが感じられる温かく深い歌声。もう素晴らしいの一言!!
宝塚にいてくれて本当にありがとう。