月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

ヘタレで可愛い「パリの空よりも高く」

月

「霧深きエルベのほとり」再演ということで菊田一夫関連の作品を放送してくれています。
2007年の月組、あさこさん(瀬奈じゅん)主演作品「パリの空よりも高く」をCS鑑賞。

てっきり、戦後辺りに宝塚で上演された作品の再演だと思ってました。
で見終わった後、初演は誰が主演だったんだろう?ってネットで調べてしまった。

びっくり!再演じゃなかった。
幕末太陽傳」のように映画が原作なのね?エッフェル塔建設秘話みたいに舞台をパリに変えているけれど。

録画を見ているときは、まぁこれでもきっと初演よりずいぶんテンポアップしてるんだろうけどなぁ~。
それにしてもペテン師達のエッフェル塔建設計画がいきなり実現しているのは変だわ。
口八丁手八丁で賛同者をつかんでいく様子を躍動的なミュージカルシーンにして追加したらきっと盛り上がるし、少しは今風になるんじゃないかしら。再演にあたってちょっと書き換えたらよかったのに~。
なんてのんびり思っていました。

戦中に作られた映画が元となっているとはいえ、あまりに古き良き時代感あふれる演出で、これが今からたかだか10年ちょっと前に作られた新作とは夢にも思わなかったわ。
脚本・演出は御大か。いやぁ~ある意味スゴイな。


とはいえそんなレトロ演出もなんだか懐かしく、それなりに面白かったです。
あさこさんの丁々発止のコメディ演技は間が上手くて、とっても楽しい。

そしてなによりその丁々発止の相手、あさこさんの相棒ユウヒさん(大空祐飛)がヘタレで可愛い!!

私が宝塚観劇を復活させたときにはすでに宙組トップとなっていたユウヒさん。
その時はクールで大人で。
色気と苦悩が眉間に刻まれたような、それはもう、しびれるくらいのかっこよさだった。
でも月組時代はヘタレ弟キャラも演じてたのね。「マジシャンの憂鬱」とか。

ゆうひさんの下級生時代、ちょっと覚えています。気になる存在だったのだ。

私が覚えている下級生時代のユウヒさんは、ケロさん(汐美真帆)の隣にいた。
ケロさんが好きだったの。
たぶんケロさんが雪から月に組替えした頃見たんだと思う。それがテレビの中継だったのか劇場だったか、どうしても思い出せないけど。で、その隣にユウヒさんがいた。
上手の端で黒い服着て二人並んで無言でちょっと怖い顔で立っていた記憶。あれはなんだったのかなぁ?

ゆうひさん三白眼でね。
上級生で大人っぽいケロさんの隣りにいるとまだまだ可愛いんだけれど、でもそのどこかクールな眼差しが悪役フェチの私のハートを鷲掴みにした。


月組は一番見ていなくてそれまでのユウヒさんのことはあんまり覚えていない。その後も何年も劇場に行かなかったし、宝塚の情報も入らなくなったし。
だからユウヒさんがスターの階段を登っていったかどうかなんてことも、踊れるのか、歌えるのか、芝居がうまいのかなんてことも、それまでもその後もまるで知らなかった。

でもあの時、あの子はきっと素敵なスターになるだろうなって思いました。
もっとも、その頃もうすでに新人公演の主演をしてるくらいのスターさんだったのね。私が知らなかっただけで。


下級生の頃にこの人は!って思った人は、というか本当は劇団に見つけさせられた人というべきなのかもしれないけど、みんなスターになった。
正確に言うとみんなトップスターになった。
但しなぜか全員、かなりの遅咲きトップなのだけど。

もっとも母からは「あなた、あの人も好き、この人も好きってやたら言ってるじゃない。そりゃそのうちの何人かはトップスターになるわよ~」って鋭い指摘をされましたけど。
ハイ。ごもっともでございます。
だってステキな方ばかりなんですもの。次々好きになっても仕方ないですよねー。