月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

本日「20世紀号に乗って」観劇

雪

何年か前にミュージカル鑑賞によって起こる感情の振幅は30分の有酸素運動に匹敵するという学説がニュースサイトに出ていましたが、まさに実感しました!

お姿は見えないけれどオーケストラ生演奏による空気の振動。
超ハイテンションな全出演者の演技に腹筋が小刻みに震え、だいきほ超絶歌唱は見ているだけでこちらもつられて腹式呼吸
見終わったあとなぜだか共に走りきった!!って気分になりました。
いえ、私はただただ座っていただけなんですけど。

このミュージカル、もし毎日見てたら確実に何キロか痩せられると思う。
まぁ、たった1回きりの観劇なので、30分相当のエクササイズの効果は終演後、猛烈にお腹が空いて食べてしまったクラブハウスサンドで元の木阿弥ですけれど。
しかし、これを2週間毎日演じ続ける出演者の皆様。す、すごい!すごすぎる!


もうね~。
みんな凄いのよ!そして変なのよ!

あ、ポーターの4人はとても真面目に一生懸命働いてます。大忙しです。
私はタップ詳しくないので、しかも2階の奥深くの席から見ているので、音が鳴っているとか足の返しがどうだとか、そんなことはよくわかりません。
でもあのズボンの横のラインがピキピキって細かく、しかし明確に、前後にひるがえるのを見るとドキドキします。かっこいい!

るいくん(眞ノ宮るい)のポーター、トップくんは背筋も手の振り方も足の運びもひときわピンっと真っ直ぐで。
あの背筋とクビの角度、キビキビとした動きを見るだけで往年のブロードウェイミュージカルって感じでテンションが上がります。

そう!つまり!幕開きからもう心拍数上がりまくってました。


4人のポーターの長、フラナガンのしょうちゃん(彩凪翔)はエレガントでとっても素敵。さすが豪華列車。
と、思ったら自分で書いたシナリオ?を真面目な顔して売り込んでいたりして、オイオイ。


まなはる(真那春人)苦労が耐えない経理担当オリバー。いったい何回クビになった?健気すぎて泣き笑い。

あーさ(朝美絢)スキットルが手放せない広報担当オーエン。大抵酔ってるのでちょっとした動き、喋り方ももぞんざいです。でも時々甘い声を出すのであれはずるいです。


さきちゃん(彩風咲奈)の大根役者ブルース。アホ過ぎて可愛すぎる。
素直で良い子なの。アホだけど。
あそこまでぶっちぎりな底抜けの屈託のなさ。元気になるわ~。


老婦人プリムローズのいっちゃん(京三紗)
獲物を狙うような意外に鋭い目、足腰やや曲がっているのにむっちゃ動きが早い!
途方にくれたお顔もいたずらっぽく輝くお顔もどちらも可愛らしくて。
いや、本人は一切いたずらだとは思っていないのだけれど。
親がかなりの高齢になってきている身としてはちょっと切ない気持ちもあるのだけれど。元気で熱中するものがあるのなら、それは幸せ。


忘れちゃならないジョンソン先生あす(久城あす)
この御方も真面目な顔して自作のシナリオを売り込みます。
この繰り返しのくすぐりが好きなのよ。
ところがジョンソン先生、とんでもないことに巻き込まれてしまう。
もう、笑いをこらえきれずに変な声出たわ~。なんなのなんなの?説明不能

何にもしゃべってないのよ。
何にも変なことしてないのよ。
ただクビを横にふっているだけなのよ。
でも最高におかしいのよ。


まあやちゃん(真彩希帆)は客席からの登場シーンからインパクト最強!
垢抜けないファッションでドタドタ歩く姿が逆にチャーミング。
その上ピアノ伴奏者だから客席に背を向けててなかなかお顔が見えないんだけど、何かに取り憑かれたように真面目にお仕事する後ろ姿がとっても面白い。

強烈に鼻に抜ける爆発音で未だによくわからない本名ですが、その爆発音にふさわしい爆裂突進娘がゴージャス金髪美女リリーに大変身。
どんなに踊っても、どんなにハイテンションでも、決してぶれずにどこまでも伸びる心地よい美声。


だいもん(望海風斗)ブロードウェイの帝王オスカーも登場シーンからインパクト最最強!
がに股で踏ん張る後ろ姿で登場するトップスター。大好きです。
おもいっきり情けない登場シーンだったのに部屋に入った途端に自信たっぷりに滔々としゃべり倒す。
あなたいったいどこでどういうふうに息継ぎしているのぉ?
まぁ〜やかましい男です。
でも時々妙に優しく大人の余裕が垣間見れる時もあって、この男なかなか奥深い。


もうね。とにかく何もかもがジェットコースターよ。
自己陶酔と誇大妄想を行ったり来たりの芝居とゴージャスでごきげんなナンバーがたっぷり!なんて贅沢な時間なの~。


まあやちゃんのマグダラのマリアと不倫マダムのバベットが行ったり来たりの妄想ミュージカルシーンでのこれ以上のものはないくらいの超絶歌唱のすぐあとに、オリバーとオーエンだけを引き連れ、セットなし、シンプルな照明の中で歌うだいもんのナンバーがまあやちゃんの上を行く凄さで、まさに驚天動地だったわ!

だいもん、まあやちゃんだけでなく出演者全員が芝居の間も歌唱もダンスもすべてハイレベルで。
雪組の充実ぶりに只々感服。

あー!楽しかった!!


ちなみにミュージカル鑑賞によるエクササイズ効果の記事がこれ
www.newsweekjapan.jp