私が心ひそかに
大浦チルドレンと呼んでいる人達がいる。
花組「ザ・ゲーム」
ショーの終盤で
なつめさん(大浦みずき)が舞台の後ろにある階段を
かっこ良く昇り降りしながら歌っている場面で
上手から飛び出してくる若手ダンサー達がいた。
彼女たちはなつめさんが引っ込んでからも
フィナーレの大階段が整うまで
ずっと踊り続けたのだが
全員、まだ研3と研2になりたてぐらいだったと思う。
花組の下級生ファンならいざしらず
ほとんどのお客さんは
いったい誰が踊っているのか、すぐにはわからなかったはず。
大抜擢ではあったけど
抜擢されたことが納得の
素晴らしいダンスシーンでした。
メンバー9人のうち男役は
すぐに退団してしまった和を除いて
その後のショー作品でも
なつめさんと一緒に本当にたくさん踊りました。
そして、その全員がトップスターになったことは
後になって知りましたが
このメンバーの中の誰よりも早く
しかも新組立上げという、ものすごい重責を担ってトップになったのが
あの、
ぼよよ~んとした
ずんちゃんだったとは!!
月組時代の「バロンの末裔」はBSで観てたけれど
あれはちょっと小回りのきかない頑固な感じが
いかにもずんちゃんらしかった。
そこからいきなりの「激情」をCS放送で見たわけだもんね。
びっくりするわ。
すごいな。
こうゆう作品を宝塚で上演していたのか。
好きです。大人の心のドロドロ。
そして
ずんちゃんホセ
不器用で生きるのが下手くそな軍人。
セリフ回しも相手との間も変わらず朴訥なずんちゃん。
もどかしい。
でもそのもどかしさが、ずんちゃんであり、ホセでもある。
だが、ひとたび歌い出すと
すべての感情がほとばしり始める。
すごいな。
歌がうまいのは知っていたけれど。
本当にすごかったんだ~。
単に歌がうまいとか、声がいいとか。
そういうのとはまた違うのね。
恐ろしいばかりの歌だった。
この人は
歌ですべてを語るのだ。