月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

色とりどりに「春の踊り-南蛮花更紗-」

月

お正月ということでスカステでは日本物のショーを放送してくれてます。
歌舞伎でも舞踊を見ることは出来るけれど、オーケストラで日本舞踊を踊る華やかさは宝塚ならではのもの。チョンパで始まる豪華な舞踊絵巻はやっぱり気持ちが高まります。

でも最近はあまりこういう日本物ショーの人気がないという話をちらほら聞きます。衣装やかつらにものすごく費用がかかるのに興行的にはイマイチというのは商業演劇としては大変だとは思うけれど、宝塚ならではの華やかな日本物の伝統はこれからも大切に残っていってほしいなぁと思う今日このごろ。

さて1983年の月組のこの舞台。もう宝塚観劇を始めていたのにこの舞台は見に行かなかった…次の「翔んでアラビアンナイト」は見てるのだが。
ということはその時若かった私にはやっぱり日本物はピンとこなかったからなんでしょう。若い人の興味を誘う演目でないというのは今に始まったことではなかったかぁ。


初めて映像で見たこの舞台。なかなか興味深かったです。
もともと人数が多い宝塚の舞台ではあるけど、さらにさらに人数が多いぞ~。
と思ったら、そうか!初舞台生がいるのね!誰がいるのかな~。

後ろからおかっぱ頭ちゃん達が次から次へと前に出てきます。最後から2番めのグループにずいぶんと背が高くてぼよよんとした女の子が~。多分、いやこれは絶対!まりこちゃん(麻路さき)!
一番最後のグループはそのまま真ん中に入って口上となります。
ちゃんと芸名のテロップをいれてくれてありがたい。なんと!のんちゃん(久世星佳)だったわ!この頃から既におかっぱ頭が似合わない~。
その後全員銀橋を渡る後半にみゆさん(海峡ひろき)発見!
この期にはやっちゃん(神奈美帆)、たきちゃん(出雲綾)、ゆきちゃん(高嶺ふぶき)もいるはずなんだけどなぁ。画像も荒いのでさすがにわからなかった。なかなか多士済々の期だったのね。


舞台は南蛮花更紗という副題にふさわしく、若衆だけでなく唐人・南蛮人なども登場してちょっぴりエキゾチックな感じです。
天草四郎やちなつさん(鳳月杏)が演じた悪役の松倉らしき人が出てきたりとドラマ性が高く、華やかさだけではない陰影を感じる舞踊絵巻でした。
演出は酒井澄夫先生。この翳りが植田御大の日本物とはちょっと違うところ。私は好きだなぁ。


それはそうとトップ娘役のしょーこちゃん(黒木瞳)の出番がおそろしく少なくってね。あ~そうだったよね~。と当時のことを思い出しました。
ミヤイさん(条はるき)がいたものね。
ミヤイさんは元男役のスターでこのショーでは2番手娘役というよりほぼ主演娘役状態でした。

大人っぱくてアダな姐御がよく似合う芝居の上手い女役さん。実際真央さんよりも上級生だったし。
退団に際してはなんとバウで主演。エディット・ピアフを演じた。
大好きなロムさん(旺なつき)が相手役のボクサーですっごい見たかったんだけど日程が合わなくて行けなかった。ポスターが素敵でねー。無理してでも見ておけばよかったと今でも後悔している。

当時は大劇場で退団して東京にこない人も多くて、ミヤイさんもガイズ・アンド・ドールズのアデレイドを大劇場のみ演じて退団。
東宝公演のアデレイドはニナちゃん(仁科有理)、ひとみちゃん(春風ひとみ)のダブルキャストでした。この二人ももちろん素晴らしかった。


私は宝塚を見始めたばかりで、なぁ~~んも知らなかったけれど当時の月組はミヤイさん以外にも、ニナちゃん、ひとみちゃん、みみちゃん(こだま愛)、花組異動前のチコちゃん(梢真奈美)と実力ある娘役さんが目白押しだったのに、技術的に未熟なまま研2でトップ娘役に抜擢されたしょーこちゃんは大変だったと思う。
でもしょーこちゃんは学年は若くても高卒入団で実年齢は大人だったし、メンタルもなかなかの強さで、ついには真央さんとゴールデンコンビとなって人気を博すことができて良かったよ。

やっぱめちゃめちゃ可愛いな~。
だけど最後まで大人っぽい役がこなかったのがすごくもったいなかったと思うわ。
まぁ、周りに演技派娘役がぎっしりだったから誰にも真似ができないほど可憐な姫であり続けることが当時の彼女の最大の売りだったのだろうけど。でも大人っぽいしょーこちゃんも見たかったよ。

大人の役を演じる娘役さんが大好きなので、可憐なトップ娘役さんに時にはそういう役を演じてほしい。それから中堅の女役さんや若手娘役さんにも美味しい役をたくさん用意してほしいわぁ。色とりどりに妍を競う娘役さんたちを観るのも宝塚の楽しみの一つだもの。