月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

千代に八千代に「宝塚舞踊会-祝舞御代煌-」

宙

仕事が始まってだいぶたってるけど気分は未だお正月ということで「宝塚舞踊会」をざっくりスカステ鑑賞。
なぜ、ざっくり…かと言うと邦楽の響きが少しばかり苦手なのです。
津軽三味線は平気なのになぁ。なんでだろう。三味線と長唄の音の重なり具合なのかなぁ。
昔は歌舞伎も観に行ったものですが最近はとんとご無沙汰。
なので、オーケストラで日舞を踊る宝塚の舞踊絵巻が大好き!

さて年に一度の「宝塚舞踊会」
これはオーケストラではなく本手の邦楽関係の方たちが演奏され、本格的な日舞を披露するというもの。
日舞が得意なジェンヌさんだけではなくトップコンビに各組・専科のスターさん達もご出演。


キキちゃん(芹香斗亜)&せおっち(瀬央ゆりあ)。大好きな二人がともに踊ってて嬉しかったわん。いっぺんに鑑賞出来るし。
日舞詳しくないですが二人で踊っていると、あら、こちらの方のほうが上手だわね~って、なんとなくわかりました。

振付けをこなすのでいっぱいいっぱいだと、どうしても間を保てない。
トトトトトって次の動作に入っちゃうのね。
それから無駄な足の運びも間にちょろっと挿し挟まっちゃったりする。
いえいえ、せおっち。それが普通だよ。
あんな大きな衣装を着て踊るなんて出来るもんじゃないよ。
キキちゃんのゆったりはんなりとした動きを見ると、やっぱり一日の長があるんだなぁって思う。まぁこれはもう経験の差なのでしかたがありません。

それは日舞のキャリアだけではなくたぶん男役としてのキャリアの差でもあるって強く感じた。
燕尾とか、いえダンスだけでなくふとした芝居中の体の使い方、男役としての腰の決め方とか。
決して大きく動いているわけではないのに、ふっと周りの空気が揺らぐ。あの感じ!
日舞に通じるものがあるなぁ~って見てて思いました。
なので、せおっち頑張れ!真ん中目指す男役(と私はずっと信じてる)としての更なる成長をめっちゃ期待しているよ!


もちろん日舞に詳しい人から見たらキキちゃんだってそれなりに突っ込みどころはきっと色々あるでしょう。とはいえそうでなくても忙しいスターさん達が日頃あまり踊り慣れていない日舞をちゃんと大舞台で披露できるんだから、ほんとタカラジェンヌってすごいと思うよ。

外部には技術的にも芸術的にもダンスや日舞のスキルの高い人はいくらでもいます。それはもちろん素晴らしいけれど、多くの人はおそらくそのジャンルだけを極めている人でしょう。

でも宝塚というのはやっぱりその道のプロたちだけを選んで集めた他の舞台とは少し趣きが違うと思う。
クラシックバレエを基礎としてはいるけれど、ジャズも踊ればタンゴも踊る。タップ、フラメンコ、カポエイラ、ヒップホップ、そして日舞
その道のプロの目からみればどれも超一流とまではいかないかもしれないけれど、これほどまでにいろいろなジャンルをすべて踊る。踊りこなす。

特に日舞
ダンサーなのに日舞もここまで踊れる人なんて外部にはまず存在しないと思う。
だからこそ、タカラジェンヌのダンスの間のとり方ってとても美しい。
かすかな動きでもぐいっと空間を制御できる力とかふわりと空気を包む美しさって日舞からも得ているのかもしれない。


近年、日本物の人気がイマイチということですが、日舞を学び披露する機会はこれから先もずっとずっと、千代に八千代に必要だわ!
なんてことを強く思った宝塚舞踊会スカステ鑑賞でした。