月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

声は筋肉?「CASANOVA」新人公演

花

美形男役ほってぃ(帆純まひろ)が愛らしいはなちゃん(華優希)ともに恋と冒険を繰り広げる。
とっても見目麗しい新人公演をCS鑑賞しました。
今月は新人公演スカステ鑑賞月間です。


上演当時に歌唱力に関して色々と言われていたような記憶があるのですが、わりかし歌えてるじゃん。と思いました。甘い?


ほってぃはけっして歌うまさんとは言えないタイプだけれど高音が上がりきらないとか低い声が出せないということはなかった。
ドーヴァ・アチアのあの広い音域の曲を上から下まで出すなんて、これはなかなかできることじゃないよ。その点では安心感あり。

ただ、発声が何となく苦しそうなのはその日のコンディションによるものなのかどうなのか。
歌でもセリフでも声にあんまり響きがないタイプ。喉がぎゅっと締まったような感じ。
もしこのままだとしたらなんだか喉を痛めそうで。ちょっと心配だなぁ。


はなちゃんは見せ場のソロ曲がカットなのはしょうがないか。1幕にまとめなきゃいけないし。
もし、すっごい歌うまさんだったらここカットしなかったかもだけど、彼女の魅力は歌ではないもの。
お芝居はとっても魅力的。大ナンバーは出来なくっても芝居の範囲で歌ってくれればもうそれでいいのよ。
だから歌唱力高くなくても別に構わないのだけれど、歌い出すと途端にささやくような声になってしまうのだけはなんとか克服できないかしら。

それにしても今のマイクってものすごく性能がいいのね。
ベネチアに着いた時に、コートを着ながら歌うところがあるのだけれど、そこでピチピチ!っていうかすかな音がマイクに入っている。
衣装の襟元を留める磁石がくっつく音?ちょっとびっくり。マイクのボリュームを最大限まであげてたんだろうなぁ。
それだけ歌声に力強さがないということか。


歌唱力っていえば一言で終わっちゃうけどその中には実にたくさんの要素がある。
音程、音域、声質、声量、共鳴、強弱、息継ぎの巧みさ、リズム、芝居心エトセトラエトセトラ。もう無限だ。

歌唱力の要素の中で何を重視するかは人によって違うでしょうが、私は音程はそれほど重視しないほうかな。
だってどんなに上手い人だっていつもピッタリ正確!ってわけじゃないし〜。
芝居の感情が高ぶれば音程がずれることもある。むしろそのほうが自然。よりドラマティックに感じられる。

ヘタウマ画伯の絵に味があるように、たとえ音程不安定だとしても微妙に楽しかったりする場合もあるんだよね。
まぁ絶対音感はおろか音の高い低いもなんだかよくわかんない時があるくらいの耳だからそれでも平気なのかもしれないけれど。


歌うまさんって生まれつきの骨格とか声帯の構造である程度決まっちゃうのかしら?
それから子供のころにどれだけ良い音楽に触れたかによってセンスの違いというのも関係するでしょう。
これらのものは音楽学校や劇団に入ってからどんなに頑張っても、もともと資質のある人と比べちゃったらどうにも追いつけないのかもしれない。

けれどもほってぃとはなちゃんの歌で私が気になるのは歌唱力というよりもむしろその声の出し方。
ボイストレーニングとか、やったことないのでいったいどんな事するのか、どんな人でも改善するものなのかは全然わからないのだけれど。
でもこれって遺伝的要素や幼少期から積み上げたセンスというよりも喉周りや胴周りの筋肉の問題だから訓練によって改善できるものじゃないんだろうか~。っていうのは素人考えかしら。


はなちゃんは娘役トップとして歌も台詞も必須だし、ほってぃは手薄感のある花組若手男役の中で是非とも存在感を増していって欲しい人だ。
これからどんどん伸びて行く時期だろうから、さらなる成長を期待してますよ!