月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

お願いマリア様「落葉のパレルモ」新人公演

花

7月は勝手に新人公演スカステ鑑賞月間。
ラストを飾るのは、みつる(華形ひかる)主演の「落葉のパレルモ」です。

ちょうど宝塚観劇から遠ざかっていた時期なので舞台は見ていませんが、だいぶ前にスカステで鑑賞済み。
身分差ゆえに許されぬ恋のメロドラマにうっとりと酔っていたのに、最後の超展開にびっくりした記憶。
実は貴族のご落胤だったので結婚OKで~~~す。ってな神頼み展開に、これまでの涙を返せ〜〜!とツッコミましたっけ。
なにぶんこの時既に孤高のカリスマ的トップとなっていたオサさん(春野寿美礼)演じる男性が今更貴族の称号を得たからといって人生が変わるとはどうしても思えず。そのあたりがチグハグだったのだと思います。


ところが不思議なもんですね~。
新人公演だとこの感想の落差が全く逆なのだわ。

みつるは演技力の高さの片鱗は見えるものの、やはりまだ若く、とにかく必死。
と、いうわけで前半はこの大仰ともいえるメロドラマに酔わせる力がやっぱりオサさんにはかなわない。そりゃ当たり前。

なのに最後の超展開が全然おかしく思えないのだわ。
逆になんだか感動してしまったくらい。

貴族である実父に名乗られて、状況に気持ちが追いついていないみつるの戸惑いの表情。上手いわー。
そこから愛する人と共に生きることができる喜びへと昇華していく。
この二人の子孫であるまあ様(朝夏まなと)もなんだかものすごくキラキラしてて。
二組の許されぬ恋を乗り越えたカップルがもう健気で初々しくて、うるうるしちゃった。


面白いね。新人公演って本当に面白い。
同じ台本で、同じ役を演じて。
もちろん経験や実力の差はあるけれど、時に全く違う地平が見えてくる。

なんて素晴らしいシステムだろう!
このたった一日の公演のために、みんなどれほど努力していることか。


だからどうか、どうか。無事に新人公演が出来ますように。
どうか、どうか。無事に公演が再開できますように。

こんなにも覚悟を持って舞台に打ち込んでいる人たちに、もうこれ以上理不尽な事態は起こらないで!
こんな時だけ名前を出して申し訳けないけれど、神様、マリア様!どうかお願いします。