月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

あぁ君は何処の空に「彷徨のレクイエム」

雪

宙組「アナスタシア」にあわせて1981年に上演された「彷徨のレクイエム」がスカステで放送されました。
いーちゃん寿ひずる)の歌う同タイトルの歌が有名で、周年記念のCDなどで聴いたことはありましたが、宝塚を見始めるちょっと前の作品なので映像は今回初めて見ました。

1幕がいーちゃん、2幕がターコさん(麻実れい)主演のオムニバス形式という知識だけはあったのですが、1幕にも幻想的な回想シーンにターコさんがチラリと出演。
しかし昔はこんなふうにトップ、2番手が主役を分け合うような公演があったのですね。びっくりだわ。

オムニバス形式といっても1幕のロシア、2幕のパリは話的には一応つながっています。ことの発端とその後。そして大団円という感じ。
「アナスタシア」と同様、1950年代のイングリッド・バーグマン主演の映画をもとにしているだけに演出的には古式ゆかしいグランドロマンだけれど、話の内容はとても面白かった。
どうなるんだろうってドキドキしました


で、1幕のいーちゃんが素敵だー。
歌唱力の素晴らしさはもちろんなんだけど、きゅぃ~~~んって上がっていく声の響きが甘くって胸がキュンキュンする。

いーちゃんの宝塚時代の舞台は1回しか見てなくて、そのときはターコさんといーちゃんの区別もつかないくらいの超初心者だったのだけれど、ショーでいーちゃんが歌った曲が強烈に印象に残っています。
砂漠を舞台奥から斜めに横切っていくようなダンスシーンで、いーちゃんと娘役さん(たしか真乃ゆりあさん)がデュエットしていた歌なんだけど、今でもなんとなく歌えるくらい大好き。音楽配信してくれないかしら。


こんなにキラキラスターだったいーちゃんのサヨナラ公演ってなんだったんだろう?見てないし、全然記憶がないなぁ。と思って調べたら、東京公演のみ出演した花組、まっちゃん(松あきら)の退団公演「夜明けの序曲」だった。
ゲッ!マジか?大劇場公演なら劇場で見てるんだが…。
そっか、いーちゃん花組でトップになる予定だったんだ。
なのに退団とは。八十助め~~~~。


その他の出演者も私が宝塚を見始めた頃活躍していた人が多数映っていて懐かしかったわ~。
男役スターでは、チョイさん(千城恵)、キケさん(山城はるか)、はっぱさん(北斗ひかる)、レオさん(奈々央とも)、カタちゃん(桐さと実)。フィナーレではみんな階段の中央を降りてました。
どこかにカリンチョ(杜けあき)もいるはずなんだけどまだ下級生すぎてさすがに確認できなかった。

しかし、いーちゃん含めこれだけ路線と思われた男役がいたにもかかわらず、この時この舞台に立っていた全員の中でトップとなったのがカリンチョただ一人とは。私が一番見てた頃の花組なんて新人公演でさえ後のトップスターが5、6人はいたわよ!
娘役さんも美しくって歌の上手いまさこちゃん(草笛雅子)、とんちゃん(毬谷友子)、美しくってダンスの素晴らしいキャンさん(鳩笛真希)、チルさん(美風りざ)。ほんとにたくさんいたのに他組に組替えしてトップになった人すらいない。
なんとも複雑な気分。
なんかそういうとこ、雪組っぽい。


まぁ、いろんな番狂わせやら、スターさんの退団やら、なにやらかにやらあっても、その後も宝塚はずっと素敵な舞台を見せてくれたわけで。
だから今はなかなか受け入れられない思いがあったとしても、彼女たちが選んだ道を信じて笑顔で見送らなければならないのよね。ぐすっ。

えぇ、そうです。未だに凪様(彩凪翔)とカリ様(煌羽レオ)の退団発表の動揺が収まらない今日このごろでございます。新体制を支えてくれるとばかり思ってたのに。全然予想外だったよ~。

あぁ君は何処の空に。
何年宝塚ファンを続けていてもこういうことに全然慣れないのよねー。