月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

本日「エル・アルコン-鷹-」LIVE配信

星

計算したところ残りのギガがギリギリの状態だったのですが、なんとか無事に最初から最後までLIVE配信を見ることができました。よかった~。

初演の舞台は観ていませんが、何度かスカステの放送を見ています。 主人公が悪逆非道の男という悪役フェチにとってはこの上なく魅力的なお話。
…のはずなんだけど、原作も読んでないのでどうも話がよくわからない。 なので何度もスカステ放送を見ているのですが、何度見てもやっぱりよくわかってなかったのだ。

でも大好きで、放送があるたびに見ちゃうんだよね。
特に好きなのが「乙女心がピンクに染まる~」ところでして。。。ってそこかい!
おそらく斎藤先生の趣味全開でいれたんだろうけど、なぜか好きなんだわ~~~。ここ。
シリアスな話のなかで突然始まるブリブリ少女の空気読めない感じがシュールで大好き。
なので、ここだけ何度も録画を繰り返して見ちゃったりしてました。
そんなわけで主人公たちのラストがどうなったかすら実はよく覚えていなかったりするポンコツ脳みそ。
で、久しぶりに見た「エル・アルコン」だったのですが、なんと!初めてこのストーリーに納得できました!
  

ことちゃん(礼真琴)のティリアン

やっぱりダークヒーローを演じる人の個性の違いなのかな。
徹頭徹尾シニカルでクールだった大人のとうこさん(安蘭けい)がなにゆえそんなにスペインに憧れるのか、いったい何が目的なのか?そこがなんだかよくわからなかったのです。
当時スペインは最強の海洋国だし実の父の国でもあるから?イギリスでいじめられて育ったから?
うーんキャラ的にはちょっと説得力にかけるような。

でも、ことちゃんだとあんまり疑問に思えないんだよね。
人はおとしいれるし、あやめるし、確かに悪党なんだけれど…。話が進むにつれて悪のベールが一枚一枚とりはらわれていく。
中から現れた素のティリアンは欲得抜きでギルダを愛し、広い海原で縦横無尽に暴れることを望むキラキラした眼差しの熱い青年だった!
苦しい旅路を経てようやくスペインで解き放たれ、ここから本当の人生が始まる!というその時に無残にも敗れ去ってしまう。
若き野心家の滅びの美学。
あれ?これってなんかアルジェの男と同じ展開かも?
そんなわけで、初めてこの芝居がストンと腑に落ちました。

この納得はおそらく原作の漫画の世界観とは少し違うのではないかと思います。読んでないからわからないけど。
原作はきっと、とうこさんが演じたように100%冷たくパーフェクトな男なんだろうなぁ。
でもそれだとラストにイギリス海軍にあっけなく負けるのがなんか納得いかなかったのだ。まぁスペイン無敵艦隊がイギリスに敗北するのは史実なんだけどさ。

壮大な楽曲を自在に歌いまくり再演作品を自分のものにしたことちゃん。さすがです。


なこちゃん(舞空瞳)の女海賊ギルダ。

初演のあすか(遠野あすか)は傷ついた小動物がそれ故に牙を剥いたような痛々しさがあって、その強さの中の脆さが好きでした。
一方、なこちゃんはしなやかな女豹のよう!強いっす!
すっごいかっこいいわ~~~~~。
こちらはこちらで納得。
惚れ惚れしました。


あいちゃん(愛月ひかる)のキャプテンレッド

このところず~~~っと、とんでもなく色濃い役が多かったあいちゃんなので、みんな忘れているかもしれないけれど、元々のあいちゃんって柔らかい男役さんだったんだよ~。
冒頭に出てきた時の麗しさよ! 街の女性たちがざわめくのも納得。
敵討ちの為に海賊になり、男として次第に成長していく。 でもラストまでどことなく優しいお坊ちゃんな感じをちゃんと残している。上手い!
彼のヒーローとしての成長と冒険はきっとここから始まっていくのね。 なんか続編を見たい感じ。


あかさん(綺城ひか理)は遠い日の父?

花組時代の「MY HERO」をちょっと思い出したわ。
今回は腹に一物のイケメンパパ。
いい声!
低音が魅力的で歌唱力は高いけれど、実は高音がやや不安定だったあかさんですが克服しつつある感じ。
今後にますます期待。


婚約者を取られちゃうぴーすけ(天華えま)

ちょっと脇の甘い優男を手堅く演じてました。
小物感をちゃんと出せちゃうところが芝居の上手さゆえ。う~~ん、そういうとこスターとしては損してるかもなぁ。でも役の捉え方は流石。
ラストの死に様はかっこよかった!
この心意気を婚約者に見せることが出来てたら、ふられることもなかったのにねぇ。


その婚約者のくらっち(有沙瞳

こういう情念の役をやらせたら最高です。
刺された時の表情が官能的で切なくて震えました。


海賊キャプテンブラックのかのん(天飛華音)

男役としてのシャープな体作りはまだまだだこれからけれど、さすがの眼力。
この学年であいちゃんとバディ感を出せるのはすごいと思う。


まめちゃん(桜庭舞)のピンクに染まっちゃう女の子

役名って覚えられないのよ〜。
何がなんでもめちゃプリティ!
銀橋がないのでショートバージョンになってたのがこの場面のファンとしてはちょっと残念だったけれど。
やっぱ好きだわ~。ここ。
元気になる~~~!


出演者全員素晴らしい

配信だけどほんと楽しかった! しかも今回、歌がまったくのストレスフリーでしたよ。
あ、ゆずみさん(万里柚美)は病気で苦しい息の下で歌っているので、あれで正しいと思います。
主要な役の人はもちろん、脇で支える人たちも何役も何役も演じ、都度たくさん歌っているのですがみんな上手いんだもん。 少人数ゆえ忖度なく実力のある人が歌うことができる外箱公演ならではなのかもしれないけど、星組、ここまで変わるとは。