月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

本日「NICE WORK IF YOU CAN GET IT」Live配信

花

はいからさんが通る」の配信は見ること出来なかったので、お久しぶりの花組です。生観劇は「Messiah」まで遡るんだもんなぁ。「はいからさん」はチケット持っていたのに払い戻しになっちゃったし。
というわけで、かれーちゃん(柚香光)のトップ作品を見るのは初めて。 今更ですが、トップ就任おめでとうございます。

ガーシュインのメロディに彩られた古き良きお気楽ブロードウェイ・ミュージカル。といっても再演物ではなく2012年初演の新作なのね。元ネタとかあるのかしら?
なーんも考えず笑ったり突っ込んだりしながら楽しく見ました。

かれーとっても良かったです。

天性の人たらし気質を大いにふりまき、憎めないプレイボーイ役がピッタリでした。
そしてふとした表情とか台詞回しがみりおちゃん(明日海りお)にすごく似ていて驚いた。 下級生の頃はその独特な美貌ゆえに、なんとなく酷薄な雰囲気を醸し出していたかれーが温かみを表現できるようになったのはみりおちゃんのすぐ側で勉強できたからかも。
離婚も成立してないのに結婚4回目という軽薄なアホボンなんだけど最初から最後までみりおちゃん風に上品だったのがとても良かった。役の個性としては「花より男子」の道明寺と重なっても全く違う雰囲気でちゃんと大人のハッピーミュージカルを体現できていました。
みりおちゃんの役を新人公演でたくさん演じてきたのだものね。そりゃ似るもんだわ。
ただ、新人公演の本役さんのすぐ次にトップになる人って珍しいですよね。同期のまこっちゃん(礼真琴)でさえ、ちえちゃん(柚希礼音)から二人のトップをはさんでの就任だもん。だからそんなふうに少し間が置かれていたとしたら似ていることに気が付かなかったかもしれないし、気づいても気にならず、むしろ微笑ましく思ったかもしれないです。
これからはみりおちゃん風味ではない自分なりの芝居をどう作り上げていくか、そこが課題かも。
弱点と言われた歌もすごくがんばってました。もうこの際、高性能のマイクを信じて無理に張り上げず、楽しく歌えばそれでいいのよ。「ス・ワンダフル」はヘロヘロだったけど、まぁあれは難しすぎるわ。

はなちゃん(華優希)は超ラブリー!

鼻っ柱が強くって不器用で懸命な女の子。正に適役。魅力全開。
なんとなくこの芝居をすみか(野々すみ花)が演じてるところを妄想しちゃったんだけど、それははなちゃんの演技力の確かさゆえ思い浮かんだことだと思う。
私、トップ娘役のスキルでいちばん大切なのは演技力だと思っているんだよね。歌唱力は芝居心である程度補えるけど演技がズコーだともうどうにもなんない。
はなちゃんはけっして歌姫ではないけれど、今回とても自信をもって楽しく歌っていたし、ほんと魅力的でした。

ひとこ(永久輝せあ)にびっくり。

ゴージャスかつへんてこ美女がなぜかぴったり。声ももともと高めではあるけれど娘役の発声ともなれば違うだろうに何の違和感もなくて驚いたわ。
ただ、「はいからさん」を見ていないので、男役のひとこを早く見たい!この役を経てさらに魅力を増したひとこに会えることを楽しみにしてます。

つかさっち(飛龍つかさ)が大好き!

ちょっと不安症でいつもひーこらしている感じがうまかったなぁ。
そしてやっぱりお腹から響く歌声が気持ちいいわ~。
うん、この響きがダイレクトに伝わってくる快感がやっぱミュージカルの醍醐味なんだわ。

まりちゃん(鞠花ゆめ)さすがのド迫力!

こんなにたくさん歌っているのは初めてみました。たきちゃん(出雲綾)が演じるような芝居も歌もたっぷりの役を体当たりで演じきっているのをみて感無量です。
このブログでもまりちゃんのことちょこちょこ書いているよね。だって大好きなのよ。

シークレットキャスト?

キャストとか事前情報もなにも知らずに見てたもんで、ラストにまゆみさん(五峰亜季)が出てきたときにはすっごいびっくり~。ちょろい客です。
でも納得の人選。人間の業を感じさせても全然ベトベトしないあっけらかんさがピッタリ。

そして、あきら(瀬戸かずや)ブラボー!

この舞台を手のひらでコロコロと転がすような感じ。あきらのさじ加減ひとつで芝居のリズムが変わってくる。一番たいへんな難役だわ。影の主役といってもいいかもしれない。
この芝居がレトロなブロードウェイ・ミュージカルと思わせながら決して古臭い感じにならなかったのは、一見ちゃらんぽらんでテキトーに見せてはいるけれど実はもの凄いリズム感の上に計算し尽くされたあきらの演技があったればこそだと思います。
本当に見事でした。まさに最高の執事です!