月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

本日「fff」「シルクロード」大千穐楽 LIVE配信

雪

男役望海風斗、娘役真彩希帆のラストデイ。
良かった。本当に良かった~。
去年の今頃の暗黒、そして最近の状況を考えると今日を迎えられたことは本当に奇跡のような気がします。
自身の退団公演というだけでなくトップスターとして雪組を率いるだいもん(望海風斗)の肩にずっしりとのしかかった重圧。組子全員の感染予防に対する緊張感。それを思うと、一日の休止も休演者もなく全員で最高に幸せな大千穐楽を迎えられたことに本当に安堵しました。(←誰目線?)
そのせいでしょうか、見ててもっとボロボロに心乱れるかと予想していたのですが、意外にもとても穏やかでとても幸せな気持ちです。
といいつつ「fff」ではあちこちのシーンで泣きながら見てたんですけどね。それは退団とかそういうことを思ったわけではなく、自然に芝居の世界にはいりこんでいたからだと思います。
何の事前情報もなく見た前回のLIVE配信では必死に食らいつくような感じだったのですが、今回は心の余裕が少しあったのかな?
とはいえ、いったいどこで泣いたのか、感情の振幅が激しくてもはやあんまり覚えていないのだけれど。
だだそれは悲しくて泣いたとかそういう感じじゃなくってぶわっと心が揺れる感じ。
この物語は精神世界がひたすら描かれているから言葉にならないちょっとしたゆらぎが胸にしみるのです。
もう知っていたのにオケピから溢れ出た黄色い衣装の音楽達を見てやっぱり泣くし。
ひまりちゃん(野々花ひまり)の小さなベートーヴェンの強い瞳をみて泣くし。
けんじくん(ゆめ真音)の優しい声で泣くし。
ひーこちゃん(笙乃茅桜)の小さな炎が揺らめいたり、生き生きと輝いたり、消えそうになるたびに泣く。
黒い炎もいることに気づいてまたまた泣く。ナナちゃん(沙羅アンナ)とエリコちゃん(華蓮エミリ)なのね。
ハイリゲンシュタットの遺書を歌うだいもん。もはやもう歌というより音楽が奔流となって身体から溢れ出るよう。その姿とその波動に泣く。
裸足で現れた時のまあやちゃん(真彩希帆)の謎の女がすこし震えているような気がして泣く。
まあそんなわけでずっとティッシュ片手にクシュクシュしてたのに、ラストにはなんだか嬉しくなって心臓がドキドキしてハイな気分になっている。
不思議ですよね。
だいもんはずっとのたうち回っているのに。まあやちゃんは全然笑顔じゃないのに。
こんなトップコンビっていまだかつてあったかしら?
とんでもなく稀有で、とんでもなく愛にあふれて、とんでもなくかっこいいコンビだよ。
あぁ。幸せだった。
結局劇場には行けなかったけれど、それでも溢れ出る音楽と幸せをもらった。

そしてショー「シルクロード」はひたすら楽しかったです。
ショーのオープニングで銀橋で歌う凪様(彩凪翔)が艷やかできゃ~~~となっていたら、いきなりるいくん(眞ノ宮るい)がアップで映って、しかもすっごい色気がダダ漏れなので大変うろたえてしまった。あれは絶対!罪な男です!近づけばやばいのに抗えない魅力がある。
だいもんが手錠をかけられた時のアドリブが初舞台生風だったのに大ウケ。この方たちもう一回研究科一年からやる気だ。
まあやちゃんはすべてを解き放ったのか、表情がふにゃっとほぐれて幸せそう。

サヨナラショーも素晴らしかった。
芝居の歌をその芝居の感情で歌うのがだいもんらしい。
最後のご挨拶まで終始幸せそうだったまあやちゃんが最後の最後に「寂しくなってきちゃった」と泣きべそかいて、それを見ただいもんがあたふた焦るのも愛おしかった。
とにかく最初から最後まで愛に溢れ、幸せに溢れ、才能に溢れたみごとなみごとな集大成でした。
退団者の皆様と雪組のこれからに幸あれ!