月刊☆臥看牽牛織女星

15年の空白を経て宝塚観劇を再開。失われた時を取り戻すためのスカイステージ鑑賞記録をぼちぼちと綴ります。

懐かしの新人公演特集14

専

観劇ブランクで失われた15年を取り戻すべく、引き続き懐かしの新人公演をぼちぼちとCS鑑賞中。タイトル/組/主演/作演出/新公担当演出として記録します。

「ハプスブルグの宝剣」/星/美弥るりか/植田景子/野口幸作

みやちゃん(美弥るりか)ラストチャンスで初主演!
唯一無二の個性を持つみやちゃんですが、この段階では声の出し方や雰囲気が驚くほどちえちゃん(柚希礼音)にそっくりでびっくりした。もっともこれほど見事にコピーできるのもちゃんとした技術力があればこそ。
特に後半の屈折した心情の演技に惹き込まれたわ。みやちゃんのこういう芝居ってこの頃からものすごく求心力がある。
ちょいちょい出てきてはちょっとセリフを言ったり真ん中で歌ったりするまこっちゃん(礼真琴)。まだ一応最下級生だよね。配属2作目にしてこんなに目立つところに抜擢されて美声を響かせている。やっぱりすごいんだな。
セリフはないけれど、後ろで色んな小道具を渡したり懸命に芝居をしているせおっち(瀬央ゆりあ)発見。最後のご挨拶では上手の端っこなのね。ここからじっくり時間をかけて花開くのだからスターへの道のりって色々あるわ~。

「ソルフェリーノの夜明け」/雪/彩風咲奈/植田紳爾/鈴木圭

咲ちゃん(彩風咲奈)初主演。
雪組は御曹司政策なのでたしかこのあとも複数回主演しているはず。
まだ初々しくて肩に力が入りまくった咲ちゃんだけど青春ど真ん中な感じがこの芝居にとてもあっていた。良い新人公演だったわ~。
ここでの最下95期生でいい役がついていたのがおーじくん(桜路薫)とれいこちゃん(月城かなと)。
いまやイケオジ枠のおーじくんが少年でれいこちゃんが老け役というのにびっくり。
れいこちゃんお髭だらけで顔がわかりませんがな。でもすでに芝居がめちゃくちゃ上手い!

「虞美人」/花/鳳真由/木村信司/木村信司

ぴーちゃん(鳳真由)初主演。爽やかで素直な青年項羽です。
あきら(瀬戸かずや)はかっこいいし、周りを固めるさきちゃん(煌雅あさひ)、いまっち(真瀬はるか)はめちゃくちゃ芝居がうまいし、全体的に安心してみてられる新人公演でした。
しかし何度見ても音楽がな~~~。せっかくの好演なのに楽曲で盛り下げちゃう。木村先生、長谷川先生と組むのはやめたほうがいいと思う。あーさ(朝美絢)バウの音楽担当は誰なんだろう。長谷川先生じゃないことを祈るわ。
さてこちらの95期生も大活躍。
みりおん(実咲凜音)はもう主要キャストだし、マイティ(水美舞斗)、れーちゃん(柚香光)はニコイチで劉邦の部下として目立っている。
最後のご挨拶で下手端から4人目、満面の笑みのマイティにウケてしまった。舞台に立つのが楽しくって嬉しくってしょうがなかったんだろうな~。マイティらしいわ~。

「スカーレット・ピンパーネル」/月/珠城りょう/小池修一郎/生田大和

これは前にスカステで何回か見たことあったわ。
ちゃんと2番手を経験させてからこの大作ミュージカルでバーンと初主演のたまきち(珠城りょう)。王道の御曹司育成計画です。
どことなくゆりちゃん(天海祐希)に似ていて、これはもう真ん中に行くべくして行く人だわって感じた。
ただ、ゆりちゃんのようなコメディセンスや臨機応変さには欠ける。ちょっと不器用なのね。そういうところが暖かさとか誠実さを醸し出しているのだけれど。
今となって考えるともっとじっくり時間をかけて彼女の個性を醸成させてからトップになっていたらって思う。 だけどこの時はそんな事は全然思わないだろうな。この学年でもうすでにスケールが大きい華やかなヒーロー役者なんだもん。誰だってゆりちゃん二世だ!って思っちゃうよ。
美味しい二番手時代を色々見てみたかったし、トップとしてこれからいよいよ!って時に退団だなんてほんと惜しいわ。
さて研究科二年になった95期生はもう大活躍。
まゆぽん(輝月ゆうま)はサンシール公爵で冒頭ソロ。歌も芝居ももちろん素晴らしい。
あーさ(朝美絢)、ちゃぴ(愛希れいか)はピンパーネル団。ちゃぴ男役なのね。

「TRAFALGER」/宙/蒼羽りく/齋藤吉正/齋藤吉正

この作品大好きなの!
心の中と表に出る態度が必ずしも一致していない大人の不倫の物語。新人公演で演じるにはとてもむずかしい作品です。
りくくん(蒼羽りく)は初主演なのかな?
芝居はとってもしっかりしてて安心して見ていられます。いい男だ~。戦死するシーンでは泣いてしまったよ。
れーれ(すみれ乃麗)は、裏表がまったくない、秘めた気持ちを隠すこともできない現代的な女性でした。
もちろん、この作品の女性像としては少し違うんじゃないかな~とは思うけれど、でもれーれのそういう素直で真っ直ぐなところ大好きなんだよね。「逆転裁判」とか、ちょっとちゃっかりした女の子が似合う。
どんな役でもできるオールラウンダーも素晴らしいけれど、こういうその人にしか出せない個性を持つのも大切だと思う。
あいちゃん(愛月ひかる)はナポレオン。見事な体躯がぴったり。
前回の「ネバセイ」でのナチスの将校ではちょっと芝居と声が微妙で…。ナチスを揶揄する演出でわざとヘンテコに演じていたのか、それとも真面目に演じていたのにずっこけちゃったのかがどうにも判別がつかない感じだったのですが、今回はちゃんとかっこよかった。いやぁ〜あいちゃんも長い道のりを歩んできたんだなぁ。
有望男役はまずは目立つ少年役からというわけで、パンパンほっぺのずんちゃん(桜木みなと)が可愛い! そして最初からとても器用なのね。

「ロジェ」/雪/彩風咲奈/正塚晴彦/田渕大輔

この作品、ラストに二人で踊るタンゴが大好きなのだ。
みずさん(水夏希)とみなこちゃん(愛原実花)のスッと美しい背中のラインに禁欲的な緊張感があるところがすっごいツボ。お互いどこか離れがたいとは思っているけど、同時におそらくもう二度と会うことがないこともわかっている。そんななんとも言えないニュアンスが漂うラストダンス。正塚先生ならではの男女関係です。
しかし新人公演でそれを表現するのはやっぱり難しかった。
ほんと下級生泣かせだけれどもその分得ることも多いのが正塚作品。また観たいな~。新作書いて欲しいな~。
正塚ワールドの表現が素晴らしかったのは、がおちゃん(香綾しずる)とりんきらさん(凛城きら)!いやマジで新人公演のレベルじゃない!
りんきらさん専科に異動なんですね。
でもなんだかものすごく納得です。
その人の来し方を感じさせ、しかもそれをさり気な~く表せる人なんだもん。きっとどの組にいっても、どんな作品でも、すっとその物語のなかに入り込んでいくことでしょう。
チギちゃん(早霧せいな)が演じた殺し屋を誰が演じたのか楽しみにしていたら凪様(彩凪翔)だった!
えげつないほど美しい!こんな殺し屋目立ってしょうがないよ~。

さて14回にわたりぼちぼち書き続けていた新人公演特集ですが、ちょうどこの次辺りから観劇復帰した公演になるので一旦おしまいといたしましょう。
もちろん観劇復帰したといえども新人公演まではさすがに見ていないので撮り溜めた新人公演の録画はこれからゆっくり見ていきます。

めでたいことに新人公演も復活するようですね。本当に良かった!これからの若手の活躍が本当に楽しみ!